株式会社JERAの子会社である株式会社JERA Crossは、このたび、24/7 カーボンフリー電力※1実現のための予測・最適制御技術に関する特許(特許番号:7607106、以下「本特許」)を取得しましたので、お知らせします。近年、気候変動対策として再生可能エネルギーの活用が進んでいます。国際的には「24/7カーボンフリーエネルギー」を実現する必要性が提唱されており、1日24時間、年間を通じてカーボンフリー電力を供給する取り組みが広がっています。こうした動きを受け、当社はこれまで、日本で初となる水素専焼のゼロエミッション火力発電による電力の商用利用など、24/7カーボンフリー電力の実現に向けた取り組みを進めてまいりました(2024年11月29日プレスリリース)。24/7カーボンフリー電力の実現および提供における最大の課題は、 太陽光や風力などの再生可能エネルギーが天候や時間帯に大きく左右されることです。そのため、安定した電力供給のためには、再生可能エネルギーでは需要に対して不足する電力を調整可能電源等によって、効率的かつ安定的に補う必要があります。このたび当社が開発し、取得した本特許は、この課題を解決する新しい技術であり、電力の需要予測と再生可能エネルギーの発電予測、そして調整可能電源の供給最適化制御を組み合わせた新たな電力供給システムです。この技術は、対象となる需要家等の電力使用状況を分析し、将来の電力需要量を予測しながら機械学習することで、必要なカーボンフリー電力量に対し、再生可能エネルギーを最大限に活用しつつ、調整可能電源を効率的に制御するとともに最適化します。また、本特許は、電力の供給地点よりも細分化された供給単位において、24/7カーボンフリー電力の供給を可能にする予測・最適化制御技術であり、「Point 24/7」と呼称しています。このシステムにより、不安定な再生可能エネルギーを補完しつつ、24/7カーボンフリー電力の安定供給を支援します。また、夜間や雨天時でも環境負荷を抑えた電力供給を実現し、持続可能な脱炭素社会の構築に貢献します。当社は、今回の取り組みを通じて、引き続き、持続可能な地球環境と社会の実現に向けて、世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供してまいります。当社代表取締役社長CEOである三木貴生は、「本特許の取得は非常に画期的な成果だと考えております。この技術を適切に活用することで、お客さまが経済的に無理なく段階的に脱炭素化を実現できるとともに、その環境への価値をお客さまの提供される製品・サービスへと繋げることができえます。今後、この技術を活用しJERA Crossとして脱炭素への取り組みを強く進展させたいと考えています。 」と述べています。また、発明者代表である、当社取締役CPO一倉健悟ならびにCTO大杉慎平は、「本特許が取得できたことを大変喜ばしく思います。日本のように、夜間や雨天での再生可能エネルギーの手段が限られる地域において、特に重要で将来性を持った技術であるとともに、再生可能エネルギーの調達手段が限定される需要家様でも24/7カーボンフリー電力導入が可能になるという、社会やお客さまにとって重要なソリューションであると考えています。今後日本で24/7カーボンフリー電力が徐々に広がっていくとともに、この技術が広く使われて欲しいと思います。」と述べています。※1 「24/7(twenty - four seven)カーボンフリー電力」は、毎日24時間・毎週7日間、すなわち年間365日にわたってCO2を排出しない電力の名称となります。なお、経済産業省の「電力の小売営業に関する指針」に従い、需要電力量の100%について、CO2ゼロエミッション電源(再生可能エネルギー発電設備及び水素発電設備等を意味する)を電源構成とし、かつ、非化石証書を使用した環境価値を伴う電力供給を意味しており、燃料の製造・輸送等のライフサイクルを含めてCO2が排出されないことを意味するものではありません。【JERA Crossについて】JERA Crossは、企業顧客のグリーントランスフォーメーション(GX)に向けた未来像の設計や戦略の策定を支援。また、電力の脱炭素化に必要な再生可能エネルギーの開発・供給まで、一貫したサポートを提供。さらに、JERA Crossは24時間365日CO2を排出しない電力の安定供給を実現することで、企業の課題解決と事業変革、CO2排出削減に貢献することを掲げている ホームページ:Top | JERA Cross24/7カーボンフリー電力技術紹介ページ