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社会や企業にとって、脱炭素は「義務」ではなく「成長戦略の中核」になる。 創業から1年を迎えたJERA Crossは、この時代の転換点を見据え、新たにパーパスとMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を刷新しました。
新しいパーパス「世界をエネルギーの制約から解き放つ。クリーンエネルギーをすべての人へ。」 に込められた真意とは?そしてGXの最前線で挑む現場で働くことの魅力とは ── 今回はJERA Cross COOの大山氏に、新しいMVVが生まれた背景と、その実現に向けた挑戦について伺いました。
プロフィール:大山謙介氏(JERA Cross COO) 事業会社とコンサルティング会社でエネルギー領域を中心に戦略提携やM&A、新規事業開発に従事。直近ではJERAベンチャーズというJERAのCVCの立ち上げと運営を担当。2025年よりJERA Crossに参画し、COOとして企業文化と経営基盤づくりを統括。
—— 今回MVVを刷新した背景と狙いについて教えてください。
私たちJERA Crossは、今まさにGX(グリーントランスフォーメーション)の最前線に立っています。創業からの1年間は、ひたすらがむしゃらに──お客様と真正面から向き合い、私たちの信じる価値を届けることに全力を注いできました。
そのなかで実感したのは、「脱炭素」はもはや社会的責任の枠を超え、企業経営の根幹に位置づけられるテーマになったということ。かつては“やるべきこと”だった脱炭素が、今や“成長の原動力”として真に経営と結びつく時代へと突入しています。
こうしたパラダイムシフトを踏まえ、私たちは今回MVVを再定義し、新たにパーパスを掲げました。これはJERA Crossという存在がどこを目指し、なぜそこに向かうのか、その意義と覚悟を改めて社内外に明示するための意思表示です。
とはいえ、根本の想いや目指す方向は創業当初から何も変わっていません。今回の刷新は、むしろそれらをより鮮明に、力強く言語化したものであり、私たちの本質を一層際立たせるものになったと捉えています。
—— 新しく制定されたパーパスには、どんな想いが込められているのでしょうか。
今回制定したパーパスは、「世界をエネルギーの制約から解き放つ。クリーンエネルギーをすべての人へ(Unlock the future with better energy solutions, cleaner energy for everyone)」です。
以前はミッションとして「地球の未来をあらゆるエネルギー問題から解放する」と掲げていましたが、抽象度が高く、対象範囲も非常に広かったため、理念としては力強い一方で「何を目指すのか」が曖昧にとどまっていました。
創業からの1年間を駆け抜け、次のステージでは「誰に、どんな価値を届ける会社なのか」をより明確にする必要があると考えました。
これまでのミッションは“地球規模”という壮大な目標を掲げていたため、「具体的な事業活動を通じて社会にどんな価値を提供するのか」という、本来ミッションが果たすべき役割との間にギャップがあったのです。
そこで、JERA Crossの存在意義を大局的に捉え直し、ミッションより上位の概念としてパーパスを制定しました。これにより、私たちの存在意義や目指すべき北極星を、社内外のステークホルダーに直感的に伝えられる形にできたと考えています。
—— GXの最先端を走るJERAだからこその「使命感」が反映されているのでしょうか?
はい。私たちは1年間の事業活動を通じて、世界には大きな成長のポテンシャルがある一方で、脱炭素やエネルギーセキュリティをはじめとしたエネルギーの利用条件にどう対応していいかわからないという状態があふれていると。
その結果、本来のポテンシャルが成長につながっていない。つまり、エネルギーの問題そのものよりも、むしろ「エネルギーによる制約」によって可能性が抑えられている状態にあると気づいたのです。そしてそれは未来の懸念ではなく、すでに今、目の前にある現実でした。
だからこそ、創業時に掲げた理念は間違っていなかったと確信しました。世界をこうした制約から解放することこそ、創業以来ぶれることなくJERA Crossが成し遂げたいと考えている命題です。
今回はその上で、「クリーンエネルギーをすべての人へ届ける」という未来像を新たに加えました。これによって、社会に対する約束と進むべき方向性を、より具体的に示すことができたと考えています。
—— 新しいミッションに込めた想いや、実現に向けたチャレンジについて教えてください。
今回新しく導入したミッションは、「脱炭素をコストから価値へ(Redefining decarbonization. Turning compliance into value driver)」。旧ミッションに掲げていた内容をパーパスに再定義したことで、ミッションは新たに言語化する必要がありました。
この新しいミッションは、多くの企業で「義務」や「コスト」と見なされている脱炭素を、逆に競争力として市場評価につながる経営戦略へと転換する ── そんな発想を明確に打ち出しています。これこそがJERA Crossが実行を通じて社会に提供できる唯一無二の価値であり、私たちの存在意義、そして差別化の核心だと考えています。
実を言うと、このフレーズは営業の場でお客様に提案するときに用いている“パンチライン”でもあります。そこからも分かるように、これはJERA Crossが社会に届けようとしている価値そのものなのです。
一見シンプルに聞こえるかもしれませんが、「脱炭素をコストから価値へ」という言葉は、大きなパラダイムシフトを宣言するものです。従来「避けたいマイナス」と考えられていた”コスト”を、“増やしたいプラス”すなわち価値として捉え直す。この発想の転換こそ、私たちが掲げるミッションの真髄なのです。
—— それって、実際は結構難しいことですよね?
おっしゃる通りです。そのためにはまず、「企業は何のために脱炭素化するのか」という根本的な問いに答える必要があります。
もし理由が「やらなければいけないから」というものにとどまれば、それは単なるコストで終わってしまいます。重要なのは、自社の事業をクリーンエネルギーを起点にどう変化させたいのか、その将来像を企業自身が言語化することです。
この実現には、市場の変化を機会に変える発想力と、構想から実行までをやり切る実行力が欠かせません。
そしてJERA Crossには、それを支える3つの武器があります。
エネルギーの実行力と実装力 世界最大の発電事業者であるJERAからスピンアウトした存在だからこそ持つ強み。
課題設計・解決力 お客様や社会が直面する課題を定義し、解決に導く力。
テクノロジーによる変革力 課題解決のための実行手段を形にする力。
この3つを三位一体で機能させられるのはJERA Crossならではです。だからこそ、単なるクリーンエネルギーの供給や解決策の提示にとどまらず、クリーンエネルギーを起点にお客様の成長機会を創り出すことができる──これこそがJERA Crossの使命だと考えています。
この考え自体は創業時から変わっていません。だからこそ、私たちができなければ日本中の誰もできない。そんな覚悟と自負を持って取り組んでいます。
—— 新しいビジョンには、どんな想いを込めたのでしょうか?
今回新たに掲げたビジョンは、「エネルギー、テクノロジー、コンサルティングの3つで成長と変革を共創する伴走型パートナーに(A trusted partner unlocking growth with energy, technology and consulting)」です。
ビジョンは、ミッションで掲げた「社会に提供する価値」をどのように実行するのかを示すもの。基本的な方向性は旧ビジョンを踏襲していますが、今回はその射程を広げました。
旧ビジョンは「エネルギープラットフォーム」という言葉を使い、エネルギー供給に軸足を置いた内容でした。一方で新ビジョンでは、エネルギーにとどまらず、お客様の事業成長や変革そのものまで共に創り出す姿勢を明確にしています。
エネルギー・テクノロジー・コンサルティングという3つのエンジンを三位一体で活かすことは、創業以来JERA Crossを差別化してきた基盤です。そして「最後までやりきる」というコミットメントのもと、成長と変革を実装するまで伴走し続ける。これが、私たちがビジョンに込めた姿勢です。
—— このビジョンが描く未来は、どんな社会なのでしょうか?
このビジョンが本当に実現した未来とは、脱炭素化やクリーンエネルギーを起点とした新しい価値創造が「特別なこと」ではなく、あらゆる企業の成長戦略の中核に組み込まれている社会です。
つまり、お客様一社一社の成長が連動し、その集合として産業構造の変革が進んでいく──変革が社会の至るところで当たり前に起きている、そんな未来こそが私たちのゴールです。
JERA Cross自身の具体的な目標としては、「GX支援ナンバーワン企業になること」を掲げています。ここで言うナンバーワンとは単にシェアや売上で一位になることではありません。クリーンエネルギーを起点に企業が抱える超難問に対して「JERA Crossなら一緒に解いてくれる」とお客様から信頼される存在になること。それこそが、私たちの考える“ナンバーワン”です。
そうした存在となったときはじめて私たちは「ビジョンの実現に近づけた」と言えるのではないかなと思います。とはいえ、最初から大きな挑戦ばかりを求めているわけではありません。まずは小さな課題からでも、お客様とともに挑み、解決していきたいと考えています。脱炭素に関するあらゆる課題に、一緒に挑戦できれば嬉しいですね。
—— 新しいバリューについて、行動レベルでの具体的な内容を教えてください。
今回のバリューは、「ビジョン実現に向けてJERA Crossが大切にすべき価値観は何か」という視点で策定しました。旧バリューはどちらかといえば“心構え”に近いものでしたが、新しいバリューは「実際にどう動くのか」をより明確にしています。
日々の意思決定や行動判断の拠り所となり、迷ったときに立ち返って選択できる指針になるように──そんな想いを込めて言語化しました。
挑戦者たれ: 挑戦を楽しみ、切り拓く。まずはやってみる。
Challenge with Passion. Be the Pioneer. Be a Quick Starter. Do First, Fix Later.
→ ためらわず動き、知らないことを過度に恐れない
実行者たれ: 課題に打ち手を探し、柔軟に工夫し続ける。やり切って効果を証明する。
Explore Solutions. Adapt with Agility. Make it Real. Deliver Real Impact.
→ 工夫を続けながら最後まで走り抜き、必ず形にする
共創者たれ: お客さまの成功に徹底的に寄り添う。そのために、自ら進化を続けよう。
Always Acting in the Client’s Best Interest.
→ お客様の成果を第一に、“自分ごと”として考え抜き、自分自身も成長し続ける
協働者たれ: 仲間を信じ、感謝し、本気で向き合う。力を合わせて成長し、共に壁を乗り越える。 Respect. Trust. Unite. Collaborate. Share the Journey.
→ 信頼を土台に、時にぶつかり合いながらも互いに高め合う
これら4つの価値観に基づいた行動を積み重ねていくことで、JERA Crossは真の意味でGX支援ナンバーワン企業になれると考えています。
いずれも重要な価値観ですが、そのなかでも「お客様と共創すること」そして「仲間を信じ協力して推進すること」、この2つは最も重要なバリューだと考えています。残りの2つはそれを実現するために必要な行動というような関係だといえます。
—— 改めて、JERA Crossで働く意味をどう考えられますか?
GX(グリーントランスフォーメーション)の最前線で、社会課題と企業の成長戦略、この2つを同時に動かせることは非常に大きなやりがいだと思っています。ひとりでは解けない難題に、異なる専門性を持つ仲間と情熱をもって挑む。そんな現場だからこそ得られる達成感があります。
私たちが誇るのは、実行力・課題解決力・テクノロジーによる変革力を三位一体で発揮できるチーム力です。これほどのレベルで挑戦とやりがいを同時に実感できる環境は、日本ではJERA Cross以外にないと考えています。だからこそ「ここでできなければ、他ではできない」と胸を張れるチームですし、JERA Crossで働く魅力の一つだと思います。
さらにJERA Crossは、大企業が持つアセットと創業1年目のスタートアップならではのスピード感や柔軟性を併せ持っています。いわば「大企業とスタートアップのいいとこ取り」です。まだ完成されていない、成長途上の組織だからこそ、一人ひとりの挑戦が会社の未来を変えていく面白さもあります。
こうした環境のなかで今回制定したパーパス・ミッション・ビジョン・バリューは、JERA Crossの共通理念として、今後の成長を支える確かな土台になっていくと考えています。
—— 最後に、この記事を読んでくださっている方へメッセージをお願いします。
JERA Crossは、単なるエネルギー会社でも、単なるコンサルティング会社でもありません。私たちは「再エネ導入」にとどまらず、その先にある新しい価値の創造を、お客様と共に実装しきる会社です。
私たちがサポートしたお客様が新たな価値を社会に届け、それが連鎖的に社会全体の変革を引き起こす。その積み重ねこそが、新しい未来を切り拓く一歩につながるのです。
もし、あなたが挑戦・実行・共創・共同といったキーワードにワクワクし、未来をつくることに心が動く方なら、きっとJERA Crossでの経験は人生の財産になるでしょう。
JERA Crossは今、「脱炭素を成長戦略に変える」という、まだ誰も切り開いたことのない市場に挑んでいます。私たちと一緒に、エネルギーの制約から解き放たれた未来をつくっていきましょう。
編集後記
JERA CrossのMVV刷新は、単なる言葉の更新ではなく「未来を変える覚悟」を示す本気の意思表示だと感じました。脱炭素を“社会的責任”から“成長戦略の中核”へと進化させ、お客様と共に実装までやりきる。その挑戦を通じて、社会課題の解決と企業成長を同時に動かせることこそ、JERA Crossで働く醍醐味です。さらに、大企業のアセットとスタートアップのスピード感を併せ持つ独自の環境だからこそ、一人ひとりの挑戦が会社の未来を形づくる力になります。
興味を持っていただけた方はぜひ、ご応募お待ちしております。
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