日本のエネルギー業界は、大きな転換期を迎えています。
1つ目は電力需要の増加です。日本の電力需要は2023年度まで減少傾向が続いていましたが、データセンターや半導体工場の新増設により、増加に転じる見通しです。
2つ目はGX投資の拡大です。政府は「成長志向型カーボンプライシング構想」のもと、今後10年間で150兆円超の官民GX投資の実現を目指しています。
3つ目は、再生可能エネルギーの利用を証明する基準の変化です。GHGプロトコルのScope2ガイダンス改訂案では、時間単位での一致(Hourly Matching)などの概念の導入が検討されています。今後は、年間の総量だけでなく、1時間ごとの電力の由来が問われる可能性があります。
JERA Crossは、こうした変化の中で、2024年6月に事業を開始しました。
日本最大級の発電事業者JERAの100%子会社として、脱炭素をコストから価値へ転換することをミッションに掲げています。
事業開始以来、さまざまな業界のお客さま・パートナーとの取り組みを進めてきました。主なものは次のとおりです(発表日順・一部抜粋)。
時期
協業のみなさま
プロジェクト内容
2024年11月
東京メトロ様
太陽光バーチャルPPAによる本社ビルのCO₂排出量実質ゼロ化
2024年11月
アイングループ様
関西・北陸エリアの薬局へのオフサイト型コーポレートPPAの導入
2024年11月
東宝様
水素専焼のゼロエミッション火力で発電した電力の日本初の商用利用(JERA調べ)
2025年1月
ヤマトグループ様
物流の脱炭素化に向けた基本合意書に基づく連携
2025年1月
JR東日本グループ様
アトレ・ルミネへのオフサイト型コーポレートPPAの導入
2025年7月
JR中央線コミュニティデザイン様
Point 24/7を活用した24/7カーボンフリー電力の実証
2025年9月
Google様
データセンターへの太陽光バーチャルPPAによる環境価値の提供
2025年10月
三菱倉庫様
太陽光バーチャルPPAの締結
2026年2月
NTTアノードエナジー様・NTTドコモ様
24/7カーボンフリー電力供給に向けたHourly Matchingの実証完了
2026年4月
コクヨ様
オフサイト型コーポレートPPAによる再エネ導入
2026年5月
日本サッカー協会(JFA)様
コンサルティングパートナー契約の締結
2026年6月
アヲハタ様
オフサイト型コーポレートPPAによるクリーンエネルギー調達
これらの取り組みを支えているのは、JERAグループの信頼と事業基盤、そしてスタートアップとしての機動力です。そのほかの取り組みはニュースと導入事例をご覧ください。
企業のGXには、戦略の策定と、それを実現する電力の調達・供給の両方が必要です。JERA Crossは、次の2つの事業で、戦略から実装までを一貫して支援しています。
GTS(GXサービス):脱炭素ロードマップの策定や制度対応など、経営視点での戦略策定を支援します。
GEM:太陽光PPA、再生可能エネルギーアグリゲーション、蓄電池の運用、24/7カーボンフリー電力などにより、電力の調達・供給を担います。
お客さまのニーズに合わせて、提供するサービスも広がっています。
2026年2月:蓄電池事業の最適運用を支援する蓄電池運用代行サービスの提供を開始しました。
2026年5月:屋上太陽光発電の余剰電力を活用したバーチャルPPAアグリゲーションサービスの提供を開始しました。
ています。
脱炭素は、一社だけで実現できるものではありません。JERA Crossは、さまざまなパートナー企業や自治体と連携しながら、事業を広げています。
パートナー企業との協業
地域と共に進める取り組み
JERA Crossは、24/7カーボンフリー電力の実現に向けて、技術開発と知的財産の創出に取り組んでいます。これまでに、次の3件の特許を取得しました。
予測・最適制御技術「Point 24/7」(2025年1月)
蓄電池最適制御技術(2025年5月)
発電設備の異常検知・最適管理技術(2025年10月)
開発チームでは、電力需要・発電の予測アルゴリズム、蓄電池運用や電力取引の最適化アルゴリズム、お客さま向けのGX支援ソリューションなどの開発を進めています。開発環境には、Azure・AWS・Snowflakeを組み合わせたマルチクラウド環境を採用しています。技術の詳細は技術情報をご覧ください。
JERA Crossは少数精鋭の組織です。一人ひとりの裁量が大きく、意思決定が速いことが特徴です。代表や事業責任者と共に、組織の拡大に携わることができます。
JERA Crossでは、自らの専門性を深めながら、新しい領域に挑戦できます。たとえば、次のようなキャリアの広がりがあります。
エンジニア:開発スキルに加えて脱炭素の専門知識を身につけ、環境価値を生み出すプロダクトの開発を担う
コンサルタント:戦略の策定にとどまらず、電力供給の実装までお客さまと共に進める
データサイエンティスト:電力市場の分析から、新規事業やサービスの企画まで担う
JERA Crossは、「挑戦者たれ」「実行者たれ」「共創者たれ」「協働者たれ」の4つのバリューを行動指針としています。JERAグループの事業基盤を活かしながら、新しい取り組みに挑戦できる環境があります。
親会社のJERAは、2050年時点でCO₂排出量の実質ゼロを目指す「JERAゼロエミッション2050」を掲げています。火力発電を主力とする企業にとって、この目標の達成は容易ではありません。JERA Crossは、JERAグループの一員として、お客さまの脱炭素を戦略から実装まで支える役割を担っています。
私たちのパーパスは「世界をエネルギーの制約から解き放つ。クリーンエネルギーをすべての人へ。」です。エネルギーが成長の制約ではなく可能性となる社会を、お客さまと共に実現していきます。
JERA Crossの成長を支えているのは、ここで働く一人ひとりの挑戦です。担当したプロジェクトや開発した技術が、お客さまの脱炭素と事業の変革に直接つながります。
地球規模の課題に、確かな実行力で向き合いたい方のご応募をお待ちしています。募集中のポジションは募集要項をご覧ください。
※「24/7(twenty-four seven)カーボンフリー電力」は、毎日24時間・毎週7日間、すなわち年間365日にわたってCO₂を排出しない電力の名称です。経済産業省の「電力の小売営業に関する指針」に従い、需要電力量の100%について、CO₂ゼロエミッション電源を電源構成とし、非化石証書の使用による環境価値をともに供給することを意味します。燃料の製造・輸送等のライフサイクルを含めてCO₂が排出されないことを意味するものではありません。
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